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『幸せメーター』(もこもこ)

待ちに待った久しぶりのデート
待ちに待ちます愛しの彼氏
突然の雨 びしょ濡れ 彼氏から電話

「他に好きな人出来た やっぱり行けない」

私って不幸

雨に降られ 彼氏にフラれ 顔も心もヨーレヨレ
買ったばかりの傘が 折れて壊れて
階段で転んで 買ったばかりのヒールが折れて
私の心も折れに折れた

別れたばかりで彼氏無し これといった夢もなし
欲しい物は色々あるけど なんてたって金が無し

私って不幸 大不幸

なーにが、『今日のさそり座は恋愛運☆絶好調 』よっ!!

神様の 嘘つき嘘つき大嘘つき
 
そんな文句を しこたま言った 次の朝
『幸せメーター機能をつけました
でも元々君には 他にも便利な機能付いてるから 
 ファイト by神 』
枕元にそんなメモ 顔にはメガネが装着されていた
 
外れない? 外れない!!
 
仕方ないからそのまま外へ

このメガネが 変わってて
「幸せメーター」という名のとおり
これをかけて 他人を見ると  
その人の幸せの計り方
その人の幸せの数値が 
見えるのだ これは素晴らしい機能だ

幸せの計り方 感じ方は人によって 全然違う

ミリ単位で細かく計る 
幸せ度2cm3mmのサラリーマン

超ハッピー 鬼フツウ マジでムカツクの
3段階評価で今日は鬼フツウの女子高生

万華鏡みたいにキラキラ輝いてクルクル変わる赤ちゃん

「国民のために!」と言いまくりつつ 
掃除機の形で 自分の幸せ集めに必死な政治家

そして駅前のハイビジョンで見たのは 
遠い国の 茶色いドロ水を 美味しそうに飲んでる男の子
彼には 計りが無くて 
その代わり「僕は 妹が笑ってたら それで幸せ」
という文字があるだけ
なんでだろう 涙がでた

立ち尽くしていると
曇るメガネの向こうから 
可愛い子と手をつないで歩く彼を見かけた 

慌てて隠れた公衆トイレ 
鏡に写った自分を見たら
ダサいメガネの 仏頂面の私がいた

人の幸せばかり気になる 
不幸全開の私
色眼鏡で人と自分を比べてばかり
これが私の幸せの計り方

どうしよう
私以外 世の中みんな 幸せに見えてくる
私だけが不幸不幸不幸
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だっ!!! 

思わずメガネを顔からひきちぎり
投げた
涙が止まらない

「落としましたよ?」 
メガネを手に近寄る 優しそうな おばあさん
「あらあら泣いてるの? 大丈夫?」
差し出された ハンカチとみかん

あびがどうございま゛す。

「元気出してね きっと良いことあるから 
気をつけて帰りなさいね」

いいひとだ

ふと見るとおばあさんの手に文字が

「幸せメーカー」
 
よく見たら私の手にも同じ文字

なんだよ
幸せ作る機能もあるんじゃないか  

不思議と笑えた
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『すべては詩になってゆく』(八木竜平)

北朝鮮の核実験の報道を見て、核爆弾についての詩をかこうと思いました。
でもどこから手をだしていいのか、
なにから書き始めればいいのか、わかりませんでした。
それでもとりあえず、


核爆弾が爆発して、すべては死に、さってゆく。

そう書き出してみました。

核爆弾が爆発して、すべては死に、さってゆく。
さよなら人類。

すべては死に、さってゆく。
さよなら地球。バイバイ、アース。

核爆弾は、
ニュー・クリアー・ボム。
新しいクリアな世界がそこにひろがる。
もちろん、だれもいなくなったあとで。

この文章が詩になろうとしているのかどうか、ぼくにはよくわかりません。

すべては詩になってゆく。
外国のある高名な詩人がそういっています。
世界は言葉により成り立ち、そして、詩とは世界の成り立ちをひもとく鍵である。
世界は言葉であり、詩であると。
すべては詩になってゆく。

核爆弾が爆発した後の世界で、
ぼくはどんな言葉を発すればいいのでしょうか。

核爆弾が爆発して、すべては死に、さってゆく。
さよなら人類。
すべては詩に、なってゆく。
さよなら地球。バイバイ、アース。

また明日。

『正義の味方』(晴居彗星)

あのー、僕、こないだ就職したんですよ、正義の味方に、
もうね、昔からヒーローに憧れてたんで、超うれしくて、
そんで、こないだ初めて出動命令が出て、
なんかコスチューム着て、同僚と一緒に現場に行ったんですね、
で、チーフに、もうすぐ悪の集団が来るから、そいつらと戦うんだ、って言われて、
もうワクワクしてて、
で、まあ集団が来たんで、みんなでうおーとか言って戦いだしたんですよ、
で、僕はとりあえず最初に目が合った奴と戦ってたんですけど、
戦ってるうちに、なんか見た事ある奴だなあと思って、よく見たら、
そいつ、僕の高校の時の同級生だったんですよ、
で、向こうも気付いて、おー、久しぶりー、みたいな感じになって、
何やってんのー、とか訊いてくるんで、
いや、ちょっと今正義の味方やっててー、って答えたら、
俺も俺も、とか言うんで、
え、ちょっと待てと。え、お前悪じゃないの、と。
でも、そいつは、いや、俺は正義、ていうか悪はお前らだろって言われて、
いや僕が正義だよ、俺が正義だよ、って険悪なムードになって、
で、そしたらなんか、またね、新しい集団が来たんですよ、
そいつらも「正義」ってでっかい旗持って、うちら両方のグループに襲いかかってきて、
またどんどんどんどん、いろんな方向から、武器持った集団がやってきて、
凄い人数でもみくちゃ状態になって、それが全員、正義の味方なんですよ。
もう全然わけ分かんないんですよ、だけど、
わけ分からないまま、みんな戦っちゃってて、
わけ分からないまま、いっぱい死んじゃってて。
…僕は、ヒーローになりたかったんですよ。
悪を倒して、平和を守る、カッコいいヒーローに。
でも、僕は今、ひょっとして、自分が正義だって事を守るために、戦ってるのかな。
ってそれ、全然意味無いし。でも意味無いまま、僕も戦っちゃってて、
意味無いまま、僕も死んじゃってて、
ホントに無意味で。死んでもコレ、死に切れないですよ僕は。
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しずくろん

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朗読ユニットです。
主に言葉を使って、なんかします。

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